夏休みという事で、お盆休みの風物詩の1つであるペルセウス座流星群が今年もやってきますね!
今回は2018年ペルセウス座流星群の見ごろの日程や見るべき方角や観測ポイント、時間帯について徹底解説しています!
さらには流星群のメカニズムや、圧倒的注目ポイントである火球についても紹介しますよ!
今年は特に見やすいチャンスの年なので、まだちゃんと観測した事ない方も是非今年はチャレンジしてみる事をおすすめします!
INDEX
ペルセウス座流星群について!用語解説
ペルセウス座流星群とは?
出展:国立天文台
毎年8月12日、13日頃活動する三大流星群の1つです。流星群の放射点がペルセウス座のγ星の近くにある事が名前の由来となっています。
三大流星群とは?
しぶんぎ・ペルセウス座・ふたご座の3つの流星群は毎年安定して同じ時期に観測できる為、三大流星群と呼ばれ、以下の特徴を持っています。
- しぶんぎ座流星群:1月4日ごろに極大を迎え、流星の観測数が1時間あたり20~50個と観測する年によってムラがあるのが特徴
- ペルセウス座流星群:8月13日ごろに極大を迎え、流星の観測数が1時間あたり60個以上と安定して多くの流星を観測できる
- ふたご座流星群:12月14日ごろに極大を迎え、流星の観測数が1時間あたり100個程度と最も多くの流星を観測する事ができる流星群
流星群の観測は、通常夜から明け方にかけて行います。
冬場のしぶんぎ座・ふたご座に比べてペルセウス座流星群は、観測がハードじゃない点と、日本ではお盆休みにあたる時期にピークになるので、最も観測しやすい流星群として人気です。
極大とは?
観察場所や時刻、月の条件等を考慮せず、流星群自体の活動が最も活発な状態やその時期の事を指します。
2018年は8/13(月)のAM10時ごろに極大を迎えます。
ペルセウス座流星群観測に向いている条件
観測に向いている条件として以下が基本の考え方になります。
- 日程:極大の前後1日(8/11夜~14明け方)の最も月明りの影響をうけにくい、雲のない日
- 時間帯:21時から段々と増え始め、0時ごろから明け方付近が最も多くの流星を観測しやすい
- 場所:街の明かりが届きにくい、暗くて空が開いた視界の広いところ
2018年のペルセウス座流星群の観測がおすすめの理由とは?
出展:月齢カレンダー
ずばり極大(8/13)の付近で月が明るくないからです。上のカレンダーのように2018年は8/11に最も空が暗い新月になり、12,13も暗いです!
流星の探し方と注目ポイント!
放射点とは?ペルセウス座の方を見るとたくさん流れ星が見えるの?
出展:しし座流星群99′
放射点とは流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点の事です。上の写真のように1点から放射上に星が飛び出してきているように見えますが、その点が放射点です。
では、見るべき方角はペルセウス座の方?
答えはNOです。ペルセウス座(放射点)の方を見ると数多くの流星を見られるわけではなく、どの方角でも満遍なく見る事ができます。
放射点の近くだと軌跡は短くなる傾向があり、遠くだと軌跡が長くなります。また放射点の位置で後ほど解説するどの流星群に所属するのかを見分ける等の活用ができます。
流星の見つけ方!必要な観測道具は?
道具は必要なく、肉眼で探すのが最も効果的です。
望遠鏡や双眼鏡を使用しても視野が狭くなるので逆効果になります。
流星の見つけ方のコツは、暗いところでしばらく目を慣らす(15分程度)事と、視界に明るいもの(月や電球など)を入れないことが重要です!
また、じっと見るのではなくぼぉっと見る(いわゆる周辺視を使用する)のが効果的ですよ!
流星と流星群のメカニズム!流星観測における放射点の活用方法!
流れ星は太陽の周りを公転している流星物質という塵が凍った小さな雪だるまみたいなものが、地球の大気とぶつかり発行するガスを噴出したものです。
地球に近づくにつれ溶けるので、やがて消える為に、流れて消えるように見えます。
流星群はこういった流星物質の集合が存在している空間に地球の公転軌道上で接近する事で、同じ方向から飛んでくるように見える現象の事です。
少しややこしいかもしれませんが要約すると、地球の公転軌道上に流星の基になる物質が存在しているので、毎年決まった時期に見る事ができるよという事です。※地球は1年で太陽の周りを公転するので。
流星群に所属する流星を群流星、それとは別でたまたま見られた流星を散在流星と呼びます。
ペルセウス座流星群の群流星は皆同じような速度で流れ、奇跡は放射点から伸びる方向なのが特徴ですが、散在流星は軌跡の方向も速度もマチマチなので、放射点の位置はこの見分けに使う程度と思えば良いでしょう。
流星観測の華「火球」について!
流星の中にはひと際大きく光を放ち、爆発にも似た輝きを放つものが稀に見られ、火球と呼ばれています。
火球が撮影された動画がありましたので紹介しますね!
これが見られるととても綺麗でラッキーです!是非観測の際には探してみて下さいね!
流星観測に便利なアイテム紹介!
夜の屋外で長時間上を向いている必要があるので、持っておくべきものをまとめました。
防寒対策(長袖の上下か寝袋)
⇒夜や山間部等が好観測ポイントな事が多いので、冷え込みへの対策は必須です。虫よけにもなるので、長袖がおすすめです。寝袋はめちゃくちゃ快適だし、キャンプ気分でテンションがあがりますよ!
虫よけ・かゆみ止め
⇒外でじっとしてるので、必ず対策して気にならない環境をつくりましょう。
レジャーシート
⇒座るのではなく寝そべる為のスペースと、長時間を見越した分厚めのシートを用意するのが良いと思います。
飲み物
⇒周辺に自販機などがない場合もありますので、簡単な飲み物を持参しましょう。トイレの位置のチェックも忘れないように。
話しのネタ
⇒ただ静かに見ているという人たちもいますが、私の経験上、流星観測スポットはけっこう陽気な雰囲気ですので、どんな話をしようか等少しネタを持っていくといいですよ!本記事の内容などもご活用頂いてもいいと思います!
ペルセウス座流星群観測におすすめのアプリ
放射点を見つけておくことで、動きの大きな流星を見つけることや、ペルセウス座流星群に所属する流星群か、関係ないところの散在流星なのかを判断できるようになります。
以下のアプリを使うと、ペルセウス座の場所を発見できますので、そこにある放射点を把握してペルセウス座流星群観測に役立てましょう!
2019年以降のペルセウス座流星群の観測条件は?
極大のタイミングでの月の状態をまとめてみました。
年 | 極大日時 | 月齢 | 条件 | 備考 |
2018 | 13日/10時 | 1 | ○ | 月齢は最も良く、 極大時刻が暗い時間ならなお良かった |
2019 | 13日/16時 | 12 | × | ほぼ満月で極大時刻も日中 |
2020 | 12日/22時 | 23 | × | あまり条件は良くない |
2021 | 13日/4時 | 4 | ◎ | 月齢、極大時刻ともに良い |
2022 | 13日/10時 | 15 | × | ほぼ満月で極大時刻も日中 |
2023 | 13日/16時 | 26 | × | あまり条件は良くない |
2024 | 12日/23時 | 9 | ◎ | まずまずの好条件 |
2025 | 13日/5時 | 19 | × | 月齢があまり良くない |
※情報元:流星電波観測国際プロジェクトホームページ
月齢は以下の状態を数字で表記しています。
出展:おうちに帰ろ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ペルセウス座流星群観測のしやすさや、火球探し等とても楽しみですね!今年は月の状態も良いので、やったことない方も是非挑戦してみて下さいね!
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